感染者急増のブラジルで「コロナはちょっとした風邪」と言うボルソナーロ大統領とは何者か 単独インタビューで語っていたその信条

引用元:GLOBE+
感染者急増のブラジルで「コロナはちょっとした風邪」と言うボルソナーロ大統領とは何者か 単独インタビューで語っていたその信条

南米ブラジルで、新型コロナウイルスの感染者が急増している。米ジョンズ・ホプキンス大によるとその数は31万人を超え、米ロに次いで世界3位。
だがボルソナーロ大統領はかつて新型コロナを「ちょっとした風邪だ」と呼び、外出自粛を支持した保健相を解任。州知事らとも対立するなど政治混乱が深まっている。
経済最重視の姿勢はトランプ米大統領にも通じるが、実は大統領になる前から、その政治姿勢は「ブラジルのトランプ」と呼ばれてきた。ボルソナーロ氏とはどんな人物なのか。大統領就任前の2017年10月にブラジリアで単独インタビューした記者の取材記事(2018年10月26日公開)を改めて紹介する。(年齢は元記事公開時現在)

出前のパスタをほお張りながら

「ブラジルのトランプ」。そう呼ばれる右翼政治家が、いま世界の注目を集めている。下院議員のジャイル・ボルソナーロ(63)。10月28日に決選投票がある大統領選で、有権者の支持は圧倒的だ。一体何者なのか。「本家」のように世界を振り回す存在になるのか。昨年の単独インタビューや研究者への取材から、この異色の政治家の実像と躍進の背景を解き明かす。(玉川透、文中敬称略)ブラジルの首都ブラジリア。国会議員会館にあるボルソナーロの議員事務所を訪れたのは2017年10月下旬のことだった。

約束の時間を40分過ぎても現れない。やきもきしながら事務所前の廊下で待っていると、黒いスーツに身を包んだ長身の男が大股で近づいてきた。

「あんた、(日系)ブラジル人じゃないな。本物の日本人か! いやあ、待たせて悪かったなあ」

ボルソナーロは人なつこい笑顔を浮かべ、私の肩をがっちりと抱き寄せると、事務所に招き入れた。書斎のデスクにどっかと腰を下ろすと、彼は秘書が差し出した出前のパスタをむしゃむしゃとほお張り始める。

「なんだ、冷めちゃってるじゃないか」

以前は近くのレストランに気軽に昼飯を食べに行っていた。支持率急上昇で「写真を撮らせてくれ」というリクエストが殺到するようになり、ランチの外出はやめて出前で済ませるようになった。

はるばる日本から取材に来た理由を説明しようとしている私に、彼はマイペースでしゃべり続ける。

「日本はあんなに小さい国なのに、世界3位の経済大国になった。もし、あんたたちの国がこの広いブラジルだったら、もっとすごい経済大国だったはずだ!」

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