[ルポ]大邱の地域児童センター一斉休園で…子どもたちは空腹、感染にも無防備

[ルポ]大邱の地域児童センター一斉休園で…子どもたちは空腹、感染にも無防備

 9歳のYちゃんは大邱(テグ)のある地域児童センターでいつも昼食を取る。一人親の低所得層家庭であり、保護者が明け方から夜遅くまで働かなければならず、Yちゃんの面倒を見る余力がない。そのようなYちゃんが、最近お腹を空かせている。先月18日、31人目の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染者が出た直後、大邱市は地域児童センターに一斉休園を命じた。今月8日まで休園する予定だが、学校の始業が追加で2週間延期されたことにより、センターの休園も2週間延長されるものとみられる。地域児童センターの代わりに指定された飲食店で利用できる「給食カード」があるが、直接申請をしなければならず、Yちゃんの保護者はこれすら申請する余裕がなかった。今月1日、大邱市の地域児童センター支援団が公開した資料によると、Yちゃんのような給食カード申請対象者5200人のうち、地域児童センターの休園後にカードを申請した人は515人しかいない。行き場を失ったYちゃんは一日中お腹を空かせ、保護者が帰ってくるとその時になってやっと食事をする。

 大邱寿城区(スソング)で地域児童センターを運営し、29人の危機児童を世話している教師のイ・スンジュンさん(63)は、子どもたちがマスクをきちんとつけているのか心配だ。「27日、区役所でマスク70枚の支援を受けたが、小型サイズだけくれたので小さすぎたりもし、子どもたちはマスクが公的に支援されるという事実をまず知らないので、使わずに歩き回っています。毎日確認していますが、先が見えません」

 COVID-19の拡散で、大邱地域の地域児童センターが一斉に休園したことで、危機児童たちがお腹を空かせたり、感染の危険にさらされている。地域児童センターは低所得層や一人親家庭の子どもたちが放課後、保護者が面倒を見られない時間に訪ねてきてご飯を食べ、勉強もする場所だが、大邱の危機児童5161人が利用する199の地域児童センターは現在ほとんどが閉園した状態だ。

 大邱地域のある地域児童センターの教師は「国全体が大騒ぎのところへ地域児童センターまで気を配ってほしいという余力がないが、いままさにマスクもご飯を食べるところもない子どもたちがどうやって過ごすのかを考えると、もどかしい」とし、「2週間さらに休園が延長されたら、来週から限界状況が来るだろう。でも開園して感染者でも出たら、どんな非難を浴びるか分からず、どうすることもできない」と話した。

 特に問題になるのは欠食だ。現在、地域児童センターの給食予算は一日一食、1人当たり5千ウォン(約450円)基準で支援される。大半の地域児童センターは、一食の食事代を分けて二食を提供している。大邱南区(ナムグ)で地域児童センターを運営する教師のパク・ヒジョンさん(46)は「冬休みには通常、子どもたちは午前10時30分くらいに来て昼食と夕食を取るが、休園後どうしているのか分からない」とし、「子どもたちがご飯くらいは食べられるよう緊急の行政救済対策が必要だ」と話した。イ・スンジュンさんも「給食カードを申請するよう告知しているが、それも保護者がいなければできないし、レッテルを貼られるという悪影響もある」とし、「保護者が不在だったり高齢者が世話をする子どもたちは、どうしようもなく空白が生まれている」と話した。

キム・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

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