安鍾範被告には懲役4年…法廷拘束
朴槿恵(パク・クンへ)政権の「陰の実力者」として企業からわいろを受け取った罪で起訴されたチェ・ソウォン被告(崔順実〈チェ・スンシル〉から改名、64)=写真=の破棄差戻し審で14日、被告に懲役18年が言い渡された。これに先立ちチェ被告は1審・2審で懲役20年を言い渡されていたが、容疑の一部は無罪とみるべきという大法院(最高裁に相当)の破棄差戻しの趣旨に沿い、刑が2年減った。
ソウル高裁刑事6部(裁判長:呉碩峻〈オ・ソクチュン〉部長判事)は14日、チェ被告に対し懲役18年、ほかに罰金230億ウォン(現在のレートで約21億3500万円、以下同じ)を言い渡し、およそ63億ウォン(約5億8500万円)の追徴を命じた。判決で裁判部は「被告の行為で国家の組織体系は大きな混乱に陥り、大統領弾劾の過程で繰り広げられた社会的摩擦と分裂は現在までも続いている」として、「厳重な責任を問うべき」と判示した。
これに先立ち大法院は、2審の判断を大部分維持しつつも、サムスン・グループに対する英才センター支援要求などを強要罪とみなした原審は誤りと判断した。チェ被告は、サムスンから乗馬支援費などのわいろを受け取った罪のほか、朴槿恵前大統領・安鍾範(アン・ジョンボム)元大統領府政策調整首席と共謀し、全経連(全国経済人連合会)に加盟する大企業およそ50社に対してミル財団、Kスポーツ財団に774億ウォン(約71億円8400万円)を出資するよう強要した罪でも起訴された。
安・元首席については14日、懲役4年と罰金6000万ウォン(約557万円)が言い渡された。安・元首席も2審(懲役5年)より減刑されたが、保釈は取消になり、法廷拘束された。
崔順実被告の破棄差戻し審、2年減刑懲役18年=ソウル高裁
引用元:朝鮮日報日本語版